おつかれさまです。@gorolib です。

 SNS 全盛の昨今、それがバズるかどうかは、タイトルで決まります。

 SNSのタイムラインは、いろんな情報が「わーっと」すごい勢いで流れていってしまいます。

 そのため、一見なんだかわからないタイトルは、なんだかわからないまま「わーっと」流れていってしまうのです。

 それは、どんなに中身が良くてもです。中身が同じでも、タイトルだけで全然扱いが違います。

■ シロッコという風の名前


 スペインには、シロッコという季節風があります。初夏になると、地中海から吹いてくるのです。

 スペインの地中海対岸にあるモロッコは、オレンジの産地です。そのため、初夏に吹くその風はオレンジの香りがするそうです。

 シロッコが吹いて、街にオレンジの香りが漂うと、スペインの人は「ああ、もうすぐ夏だな」と思うのだそうです。

■ タイトルから内容がわからない


 私は、この話がとても好きです。しかし、残念ながらSNS向きではない。話が長いのです。シロッコという名前からは、オレンジも風も、地中海も想像できない。

 え?なに?シロップ? それとも、Zガンダムに出てくる天才ニュータイプの人?などと、残念な結果になってしまうのです。

 繰り返しますが、タイトルが9割なのです。

■ 研究するならテレビ番組の名前


 テレビ東京の番組は、タイトルで中身がわからないと、企画が通らないそうです。

 確かに「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」とか、「YOUは何しに日本へ?」など、秀悦なタイトルが多い。ちゃんとタイトルで中身がわかるようになっています。

 局は変わりますが、テレビ朝日の「ポツンと一軒家」もすばらしい。

 シンプルで、わかりやすく呼びやすい。タイトルが、番組の内容そのものを表しています。こういうタイトルができると、やったー!となるでしょう。このタイトルを作った人は、才能のかたまりですね。

■ 商品やサービスの名前も


 商品やサービスの名前もタイトルと考えれば「タイトルが9割」と言えます。

 最近で秀悦なのは、PayPay です。○○Payが乱立する中、おそらく一人勝ちになるでしょう。これは、ネーミングの勝利です。

 PayPay は一見バカっぽい(失礼!)。しかし、それがかわいいし、呼びやすい。

 楽天ペイや、LINE Pay など既存のサービス名+Pay としているものが多い中、2回繰り返しちゃうという斬新さ。すばらしいですね。ソフトバンクとYahoo の共同出資だからできた技だと思います。

 これが、ソフトバンクPayとか、Yahoo Pay なら、ショボショボだったでしょうね。

 正直、コンビニで使えるキャッシュレスサービスは、山ほどあり、使い勝手はほぼ変わりません。しかし、Suica/PASMOか、PayPay に落ち着くと予想しています。それだけ、ネーミングの力は強いのです。

 お役に立てれば幸いです!