■折りトンボって作るのも合わせるのも面倒でした
(クリックで動きます)
 おつかれさまです。@gorolibです。

 面倒だなぁ…と思いつつ手付かずだった折りトンボを作るスクリプトを開発しました。

 何が面倒って…色がレジストレーション(どうやるんだろ?)、サイズは?線の長さは?とか仕様を調べること事態が面倒で、ずーっと放置してました^ ^

 しかし、こういうことって単なる食わず嫌いだったりします。「きっと面倒なんだろうなぁ」と思っていたが、やってみたら30分で終わった!なんてことはよくあります。私の場合、MacBook ProのSSD換装が好例です。


 折りトンボはIllustratorの標準機能でつくる。そしてそのセンタートンボを実測するだけのことでした!レジストレーションの設定も簡単でした^ ^(折りトンボはセンタートンボを複製して使われることが多いです)


■面ごとにアートボードにして四隅につける!

 また、加えて面倒だったのは、折りを入れる位置の人間サマ側の指定方法です。ガイドのところ?数値で入れるの?何箇所入れる?とか、考えるだけで

 むがああああっ!

となっていました。

 私は折りパンフをデザインするときは、面ごとにアートボードにしています。なので、となりのアートボードと合体するスクリプト、およびアートボード幅を数値指定して分割するスクリプトの両方を作りましたが、ふと「なんだ、折り位置ってデザイン中にアートボードの四隅につければよかったのか!」となりまして、このたび公開となりました。




■アクティブアートボードの四隅に付けていらないものを消せばOK

 例えば巻き三つ折りならば、3面のアートボードに分けてデザインしておき、両端のアートボードの四隅に折りトンボをつけて、あとでいらないのを消せばよいのです。
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そして前述のスクリプトを使ってアートボードを結合すれば入稿データとなります。
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■いっぺんにやらずに2回に分けよう

「いっぺんにやらずに2回に分けてみよう」というのは、最近気づいたスクリプトの仕様を決定する手法です。一度に済ませようと思うから仕様に無理が出るわけで、仕様に無理が出るとコードが荒れます。

 2回に分けることでシンプルになるならば、道具としては優れているという判断です。元来10〜20もある制作過程を1か2に縮めるわけですから、シンプルで独立性に優れている(機能強度と言いますが)プログラムのほうがよいのです。となりのアートボードと合体するスクリプトもその方針で極めてシンプルになりました。

「いっぺんにやらずに2回に分けてみよう」というのは、スクリプトや道具論の範疇にとどまらず、人生の様々なステージで役に立ちそうです(予想^ ^)


■あとで山か谷を加えてください^ ^

 加えて加工指示を忘れないように「折り」というポイント文字を付与します。当然あとで、山折りか谷折りに変更してください。もし「折り」だけで入稿してしまっても、印刷所の方から「どっちです?」と連絡が来ると思いますが、なるべく印刷所の方にはお手数をかけないよう、お互い気をつけましょう^ ^

■今回のスクリプト情報
(クリックで動きます)
【スクリプト概要】
センタートンボと同じ形式でアートボードの四隅にトンボを付けます


【スクリプトファイル名】
G476_foldingTrimmark.jsx


【使い方】
(1)折りトンボをつけたいアートボードをアクティブにします
(2)このスクリプトを起動します


【仕様】
(1)標準機能のセンタートンボ同様のものをアクティブアートボードの四隅につけます
(2)線色はレジストレーションです

【注意】
※面ごとに分かれているアートボードは制作上の都合なので入稿時には必ずアートボードを結合してください


お役に立てれば幸いです!ではでは出羽の海。


■ダウンロードはこちらから


■スクリプトのダウンロードはこちらから

■検証素材のダウンロードはこちらから


(追記180225)
「折り」の文字を出さないバージョン、さらにアートボードの左側にしかつけないバージョンを追加します。実践で使って見た結果の仕様変更です(笑)

「折り」の文字を出さないバージョン
G476_foldingTrimmark2.jsx

※折りの指示は、補足事項でお伝えすればよい印刷所が多いことがわかったため。

アートボードの左側にしかつけないバージョン
G491_Trim3.jsx

※観音折りなどでは、Illustrator標準でできるトリムマークのセンタートンボが折トンボとして活用できるので、冗長なことがあるため。