■全国の名刺DTPerが早くおうちに帰れますように…(祈)
タイトルなし

 

■ダウンロードはこちらから(download the script file from below)

https://note.mu/gorolib/n/ncf6de376e56c



おつかれさまです。@gorolibです。

オンデマンド印刷店では毎日のように名刺を作っておりますが、むずかしい漢字にルビを振ることはよくあります。


Illustratorでルビといえば割注を使うようですが(スミマセン…使ったことないので人ごとです^ ^;;)名刺のルビなどはもうちょい簡易でよいと思うのです。ただでさえIllustratorの文字編集はセンシティブなのに、さらに面倒な編集機能を付け加えたくない…。
 

しかし全部目分量はたいへんですし(目分量って疲れるんですよ!)、デザインの神様にもそろそろおこられそうです(笑)。マジメにやりたい私としては、


(1)対象文字を上下どちらかにコピーして
(2)文字のアウトラインをかけてグループ解除
(3)ルビ用の文字をどこからかコピーしてきて文字サイズを小さくし
(4)アウトラインの1文字をキーオブジェクトとして
(5)水平方向中央に整列
タイトルなし3


などとやってしまいます。いつものとおり

むがあああっ!

という叫びが聞こえてきそうです。めんどうくさい。そう、もうちょっとフマジメに(失礼!簡易に)できないものかと…

すでに公開しているスクリプト、



この2つを組み合わせたらわりとうまくいきましたので、早速公開いたします。


なおこれはあくまで簡易機能。オオマジメに本文へ適宜ルビを振ることはできませんので、ご承知おきくださいませ…名刺などでうまく使っていただければ幸いです。


■クリップボード上の文字をルビに使います


このスクリプト、仕組みは単純でして、Illustrator上でルビを振りたい文字を選択、クリップボードにルビとなる文字をコピーしておき、実行するだけです。
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ルビを振りたい文字の仮想ボディを計算し、ルビが真上中央に来るように(ルビ自体も中央揃え)配置します。こういうのがあると名刺作成もはかどるのです!

カーニング、トラッキング、ベースラインシフトにも対応していますが、2行あっても1行分しか処理しません(完全に名刺専用ですね…笑)

クリップボードに
UKI
MA
FUNA
DO
とコピーしておけば、こんな感じで英文ルビ(ん?英文はルビって言わないのか?)もできます。
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つまり本体とルビは意味的には何の関連もなくて、
・(イラストレーター上の)選択文字の1文字に
・(クリップボード上の)文字列の1行が
配置されるだけでございます。


なおクリップボードへの文字コピーについては、Illustratorやブラウザからでも大丈夫です。
エクセルやパワポ(の表組み)などですとうまくいかないかもしれません(文字以外の情報までコピーしてしまう)。

いちばん安全なのはテキストエディットやメモ帳など、テキストエディタからのコピーです。


■今回のスクリプト情報
(クリックで動きます)
タイトルなし

【スクリプト概要】
選択した文字の上にルビを振ります。ルビはクリップボード上の文字を1行づつ配置します。


【スクリプトファイル名】
G292_AutoRuby.jsx


【使い方】
(1)ルビを振りたい文字を選択します
(2)ルビにしたい文字をクリップボードにコピーしておきます
(3)このスクリプトを起動します


【仕様】
《本文について》
(1)選択オブジェクトは1つだけです(複数選んでも反応しません)
(2)複数行あっても大丈夫ですが1行目だけ処理します
(3)ポイント文字でもエリア文字でもOKです
(4)カーニング、トラッキング、ベースラインシフトに対応しています
(5)ただし全部同じ文字サイズが前提です。途中の文字サイズ変更には対応しておりません
(6)自動カーニングはカーニング値が取得できないので解除されます。ご注意ください
(7)ルビは中央揃えになっています 

《ルビについて》
(1)フォントは本文と同じになります
(2)文字サイズは本文の1文字目のサイズの1/4 1/2となります


【補足】
(1)部分的にルビが欲しい場合は、全部にルビをつけるように(ほかのルビはダミーでOK)実行します。
 全部選択状態になりますから、シフトを押しながら残したい文字だけをクリック(選択解除)してから削除してください。これでうまくいきます(これは単なるIllustratorのテクニックですが…)
タイトルなし2

(2)こんな風にすれば傍点もイケます
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お役に立てれば幸いです!ではでは出羽の海。