■キーオブジェクトいらず!Webの方もぜひどうぞー   
(クリックで動きます)
タイトルなし

実に半月ぶりです。ごぶさたしております、@gorolibです。

少々Web案件が立て込んでおりました…。

そんな中「なでるように」オブジェクトの間隔を整えるスクリプトができましたので公開いたします。

このスクリプトはぜひショートカットキーを割り当ててご利用ください。オブジェクトを選択して実行、選択して実行…という連続ワザがものすごくはかどります。

Webデザインで間隔の調整は、DTPとは少々勝手が違います。

WebとDTPの大きな違いは、カラーモードもさることながら「すべてをピクセルにフィットさせる」ことかと思います。オブジェクト描画の際の「ピクセルを最適化」はIllustrator CC2017にて大きな変化をとげましたが、

参考:デザインのピクセルを最適化(adobe.com)

こと整列に関しては標準機能である「等間隔に分布」などをうかつに実行すると、間隔に端数が出ます。
(こんな感じ)
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右側のオブジェクトのボケボケ感がいわゆる「アンチエイリアス問題」ですね。DTPならなんの問題もないのですが(間隔が統一されていればそれでよい)、Webではこれがえらい気持ちわるい。


■めんどうなんです「等間隔に分布」


具体的にはせっかくそれぞれのオブジェクトを「ピクセルに整合」させたとしても(オブジェクトのタテヨコを端数のない数値にしても)、間隔が端数ならばオブジェクトの座標自体に端数が出るので、まったくの水の泡、ウォーターバブルでございます(そこ英語にする?)。

通常、オブジェクト間の間隔を整える場合は、標準機能では整列パネルの「等間隔に分布」を使います。

ところがこの「等間隔に分布」の間隔の数値を指定するエリアは、
(ここ)
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複数オブジェクトを選んだ後にキーオブジェクトを指定しないとアクティブにならないんです。つまり入力もできない。


んで、毎度おなじみ「キーオブジェクトあるある」は以下のとおり。結構めんどうなんです。


(1)整列パネルが表示されてない→シフト+F7で表示
(2)間隔指定はオプションなので、整列パネルのオプションをクリック
(3)さらにキーオブジェクトを指定しないと間隔指定できない
(4)キーオブジェクトが遠っww


そう、キーオブジェクトってマーフィーの法則よろしく「なんだか知らないけどいつも遠くにある」んですねぇ。本当なら「選択範囲の距離の半分」が確率平均のはずなんですが、いつもあっちのほうにある(笑)


もうちょっとサクサク間隔調整できないものか…。


■撫でるようにとはこれいかに(笑)


そこで開発したのがこのスクリプトです。選択してショートカット、選択してショートカットという実になめらかに、撫でるように間隔の調整ができます。

(20230117)
整列の仕様が反映されていませんでした。申し訳ありません。修正に伴い、現在の隙間を初期値とするものを標準仕様としました。ご迷惑をおかけいたしました。


 2023-01-17 5.53.14


■今回のスクリプト情報


【スクリプト概要】
キーオブジェクトなしで、現在のスキマを初期値として、選択オブジェクトを等間隔に分布させます。

【スクリプトファイル名】
G376_SpaceYokoDLG.jsx…ヨコに等分布
G377_SpaceTateDLG.jsx…タテに等分布

【使い方】
- オブジェクトを選択します
- このスクリプトを起動します
- 最初の隙間を初期値として表示します(変更可)
- 指定した間隔で選択オブジェクトを等間隔に分布します。

【仕様】
- ヨコは左端のオブジェクトをタテは上端のオブジェクトを基準に整列+等間隔に分布させます
- ヨコはヨコに等間隔+上端に揃えます
- タテはタテに等間隔+左端に揃えます


■ダウンロードはこちらから

https://note.mu/gorolib/n/n50b8d35cd56a

お役に立てれば幸いです!