■探すから時間がかかるんです!フォント指定を根底から見直します   

(クリックで動きます)
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おつかれさまです。@gorolibです。

唐突ですがイラストレーターにおけるフォント指定を皆様はどうされていますでしょうか…?

(1)文字パネルのフォント名のプルダウンにて永遠に探す
(2)文字パネルでフォント強調表示
シフト+オプション+コマンド+Fまたは、
シフト+オプション+コマンド+Mにて、フォント名の一部で検索
(3)テキストを右クリック→最近使ったフォントから適用
(4)スポイトツールで適用

等々のオペレーションになるかと思います。1番は心から効率わるい、2番はテキスト検索にて若干の効率化を図ることができますが、数オペレーション必要。
3番は必ずしもねらったものが出るとは限りませんし(イラストレーター起動直後もちろん、文字ツールで手入力しないと候補にならないので)、4番でフォントだけを吸い上げるには、いちいち設定が必要です。

ちなみにフォント選択で言えば、三階ラボさんのスクリプトはかなりイケてます!(インタフェースがかっこいい)

■毎日のように使うフォントの数って?


一方、フォントの運用について。

フォントって放っておくとどんどん増えてしまいます。ふだん使わないフォントをクライアント指定でインストールするケースもありますからね。で、たいていアンインストールしない(笑)。

例えば100フォントをインストールしていて、すべてのフォントを同時に使うケースはどのくらいあるのでしょうか。

少なくともトンマナの観点からみたら、ひとつの案件で100すべてのフォントを使い切るなんて仕事はありませんよね。フォント一覧を見せるためのデザインなら別ですけど…。

年間ならば、もしかしたら半分の50フォントくらいは使っているかもしれませんが、1〜2回しか使わないものがほとんどかと思います。

まとめると、毎日のように使うフォントってたぶん10前後。その「10前後」の指定のために、100のフォントから探すこと自体がなんとも非効率に思えてきました。


■「10前後」のフォントなら一発で指定したい


私の場合をご紹介しますと(引き出し少ねえな!という貴兄のご批判は覚悟の上で)、標準文字スタイルのフォントは「ヒラギノ角ゴ StdNのW3」を指定してあります。本文ですね。
なんでProNじゃないのよ!については、ヒラギノ角ゴ StdNはウェイトが多いから。W1〜W9まであるので、いざというとき助かるのよねぇ。

んでタイトルは「A-OTF 新ゴ Pr5」か「A-OTF UD新ゴ Pr6」。サブタイトルにはヒラギノ角ゴ StdNの太いウェイトをそのまま使うケースもあります。

その補填部隊として「こぶりなゴシック」や「FOT-ロダンNTLG Pro」なども控えていますが、まぁこれだけならフォント数は5。「毎日のように使う」ことを考えたら3でいいと思います。

・ゴシック
・明朝
・英文(サンセリフ)
・英文(セリフ)

と4カテゴリーくらいに分けるとすれば、その3倍、つまり12くらいになりそうです。

ということで「10前後」のフォントなら一発で指定したくなってきたわけです。これが今回の背景です(長っ!)


■じゃあどうするの?


で、今回どうしたかというと「A-OTF 新ゴ Pr5のウェイトR」に一発変換するスクリプトを作りました。無料なのでソースも公開します。
(クリックで動きます) 
※ダウンロード無料です。
G206_FontApply_ShinGoPro-Regular.jsx…新ゴPro Rに変更する

─────
DOC = activeDocument
SEL = DOC.selection
FON = app.textFonts.getByName("ShinGoPro-Regular")

MAINfn()

function MAINfn(){
if(SEL.length == 0) return false
for(s=0; s<SEL.length; s++){
SELfn(SEL[s])
}
}

function SELfn(SELz){
if(SELz.typename != "TextFrame") return false
SELz.textRange.characterAttributes.textFont = FON
}
─────

もうフォント名をプログラムに埋め込んじゃってます(笑)


FON = app.textFonts.getByName("ShinGoPro-Regular")


プログラムに固定値を埋め込むのって新人のころにものすごくおこられたりしましたが(汎用的じゃないので)、いいんです。自分で使って便利ならそれでいいんです(笑)


■ほかのフォントはどうするの?


じゃあ「わたしはこぶりなゴシックがほしいの!」という方はどうしたらよいか。

プログラムを書き換えてください!カンタンです。テキストエディットやメモ帳で開いて、

FON = app.textFonts.getByName("ShinGoPro-Regular")

という文の、

"ShinGoPro-Regular"

を書き換えればいいのです。こぶりなゴシックW3の場合「この部分」は何か調べるスクリプトも作りました。

G205_FontName.jsx…フォント名を表示する

というスクリプトも公開しますので、こっちを使ってください。
(クリックで動きます)
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英語名称を知りたいテキストを選択して実行すると、こうなりますので、文字をコピーして、テキストエディタにてプログラムを書き換えてください。


FON = app.textFonts.getByName("ShinGoPro-Regular")
FON = app.textFonts.getByName("KoburinaGoStdN-W3")


このスクリプトを別名で保管すれば「こぶりなゴシックW3用」のスクリプトが完成です。


こちらも無料ダウンロードできるようにしておきます。
G206_FontApply_KoburinaGoStdN-W3.jsx…こぶりなゴシックに変更する


■フォントの数だけいっぱいできちゃうじゃない!という貴兄へ


そう、このやり方は一発指定のため、フォント+ウェイトの数だけできちゃいますが、どうでしょう、先ほどの類推。毎日のように使うフォントってたぶん10前後なのです。ということは

専用のスクリプトが10前後できるだけ

なのです。

よく使うものだけに厳選すれば、2〜3で済むはずです。実際わたしは3つで運用しています。年賀状シーズンに入って、楷書体が増えましたけど(笑)


なにもスクリプトに固執せず上記(1)〜(4)を併用したって構わないんですからね…。


・数百のフォント一覧からずるずるーっと見つけるか、
・10前後のスクリプトからサクッと見つけるか、


どちらが早いかだけです。もちろんインストールフォントを厳選している方であれば、文字パネルのフォントのプルダウンが早いはずです。早いほうでいいんです。


■ダウンロードはこちらから。


今回のスクリプトはすべて無料でダウンロードできます。ぜひ自分用のフォント変換スクリプトをぜひ作ってみてください。

G205_FontName.jsx…フォント名を表示する

G206_FontApply_ShinGoPro-Regular.jsx…新ゴPro Rに変更する

G206_FontApply_KoburinaGoStdN-W3.jsx…こぶりなゴシックに変更する



お役に立てれば幸いです!ではでは出羽の海。