■意外と多い行送りによる高さ調整をサクッと1秒で!   
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おつかれさまです。@gorolibです。

最近のスクリプト追求は文字に関することが多いです。

ということはそれだけ「イラストレーターにおける文字オペレーションの不満」が自分の中で多いんでしょうね…^ ^;;

というわけで今回は、

テキストの行送りを調整して基準オブジェクトの高さに合わせる

というのをやってみました。
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極端な行送りで文字組をする頻度って実は意外と多いんです。

目次や式次第、目録や飲食店のメニュー、音楽会のプログラム等々…。

オペレーションとしては、

・まずは標準的な文字送りで入力しておき、
・オプション+上下矢印で行送り調整(もしくはオプション+コマンド+上下矢印で10倍づつ)し、
・よさげなところ(目分量)で止める

みたいなことになっているかと存じます(もっといいやり方があればぜひご教授を!)


■目分量は実は効率わるいんです


このブログではたびたび登場することですが、実は目分量って効率わるいこともあるんです。

一見いいように思うでしょ?もちろん直感は大事にしていますが、測ったらOKなことを目分量でやるのはかえって時間がかかるのです。

図版が偏ったレイアウトの中心とか、かなと漢字がまざったロゴタイプの文字間などは、人間の感覚がいちばんですが、誰がやっても同じ結果(測定値がいっしょ)のケースは、目分量の効率はわるいです。

今回のスクリプトはそこにメスを入れます。

・基準となるオブジェクトをひとつ選ぶ
・調整したいテキストをひとつ選ぶ

この状態でスクリプトを動かすと、基準となるオブジェクトの高さに合わせて、等間隔で行送りを調整してくれます。

サンプルでは左側のグレーの長方形が基準オブジェクトです。

基準オブジェクトはどこにおいてもかまいませんし、テキスト以外であればなんでも基準になります。基準オブジェクトからは高さ情報だけを参照します。

なおサンプルのガイドは参考まで。もちろんガイドはなくて構いません。
 
■今回のスクリプト情報

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<スクリプトファイル名>
G193_FitByLeading.jsx


<使い方>
(1)基準となるオブジェクトをひとつ選びます
(2)調整したいテキストをひとつ選びます
(3)このスクリプトを起動します


<仕様>
(1)基準オブジェクトの選択はひとつだけです(テキスト以外)
(2)テキストオブジェクトの選択もひとつだけです(テキスト)
(3)それ以外の選択では反応しません
(4)基準オブジェクトの上端に合わせて整列します


<注意>
(1)自動行送りは解除されますのでご注意ください(自動行送りの状態ではスクリプトにて行送り値を書き換えることができないため)


■カスタマイズのキモっ!


(1)仕様4の整列が不要な場合は、34行目の

TXT[0].translate(0,TRN)

を削除してください。


お役に立てれば幸いです!ではでは出羽の海。


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