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■ついにわかった!「整列のためのグループ化」がなければ異次元のはやさになります   

おつかれさまです。@gorolibです。

先般、整列コマンドの重要性をかなり熱く(!)語りましたが、


デザイン案件の制作中盤には「かたまりを崩さずに整列する」というケースが頻発します。


例えばあるオブジェクト群のレイアウトを整えたあと、そのかたまりは崩さずにアートボードの左右中央に揃えるというケースです。
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まあ、オブジェクト群をグループ化して整列すればいいだけなのですが、

このグループ化が全くの無駄であり、かなりの弊害であるっ!

ことを問題提起したいのです(暑っ)


オペレーションを整理すると、かたまりを崩さずに整列する場合、こんなことをしています。

(1)かたまりのオブジェクトを選択する
(2)グループ化する
(3)整列する
(4)グループ解除
(5)選択の解除

後述しますが、グループ化自体が不要ならばどんなにいいか!つまり上記のオペレーションを

(1)かたまりのオブジェクトを選択する
(3)整列する

という2工程だけにできれば気持ちいいと思いませんか?

・頻発している処理群を
・コンパクトにすれば
・全体の処理効率はグーンとアップ!

という三段論法です(三段にすることないけどね^ ^;;)


■グループ化の弊害はコレ!



まず「整列のためだけのグループ化」を行うと、その後でミスオペレーションが頻発します。これはこのブログでも再三にわたり記載している、

単品かと思ったらグループだったよぉ(またはその逆)問題

です。

単品と思って選択したらグループだった!というのは明らかなミスヒット・ミスオペレーションであり、効率はおろかモチベーションまで著しく下げてしまいます。

もちろん「グループをグループのまま扱う」標準機能はあります。

それはグループ選択ツールであり、グループ編集ツールです。

ただし、それぞれ通常の選択ツールからの持ち替え(選択ツールのまま、オプション+コマンドでグループ選択ツールになります)や、グループオブジェクトのダブルクリック(場合によってはかなりの連打)が必要になります。つまり

おっと!これはさっきグループにしたっけか?(しなかったか?)

みたいな予測が必要となるのです。

さらに言及すれば、グループ化の最大の弊害は「レイヤーがひとつにまとまってしまう」ことです。

私は複数レイヤーが好きではありませんが、それでも複雑な表組みでしたら罫線レイヤーと文字レイヤーは分けています。

「かたまりをアートボード整列したい」だけなのに、グループ化によってレイヤー分けしていたオブジェクトがひとつのレイヤーに固まってしまったら、意味がありません。


■グループ化せずにかたまりを整列できないか?


そこで選択したオブジェクト群をグループ化せずにアートボードに整列するスクリプトを開発いたしましたので、ご利用ください。


<スクリプトファイル名> 

※ダウンロードファイルは圧縮してあります。
G125_GroupAlign.zip
解凍すると以下7本のスクリプトファイルが展開します。


G125_GroupAlignF04.jsx…垂直水平方向中央に整列
G125_GroupAlignF05.jsx…水平方向左に整列
G125_GroupAlignF06.jsx…水平方向中央に整列
G125_GroupAlignF07.jsx…水平方向右に整列
G125_GroupAlignF09.jsx…垂直方向上に整列
G125_GroupAlignF10.jsx…垂直方向中央に整列
G125_GroupAlignF11.jsx…垂直方向下に整列


※下3桁はファンクションキーを表しています。「10倍ラクするIllustrator仕事術」で紹介されている整列パネルのショートカットキーと同じです。長たらしい漢字で説明するよりも、ショートカットキーのほうがわかりやすい!(笑)


<使い方>
(1)アートボードに整列させたいオブジェクト群を選択します。
(2)このスクリプトを起動します。

<仕様>
(1)選択オブジェクト全体を範囲としてとらえています。
(2)それが目的の整列になるようにそれぞれのオブジェクトを移動します。
(3)整列パネルの整列基準は参照していません(できません^ ^;;)アートボード固定です。
(4)内部処理でグループ化は行いません。よってひとつのレイヤーにまとまることはありません。
(5)プレビュー境界、クリッピングマスク範囲にも対応しています。


■きょうの「カスタマイズのキモっ!」


今回のカスタマイズのキモは、処理後に選択状態をオフにしているところ。

私は整列した後、必ず選択オフにするくせがあるのでそうしていますが、処理後も選択状態をキープしたい場合は、

G125_GroupAlignF04.jsx
の場合でしたら、
33行目の


SEL[s].selected = false


という1行を削除してください。


お役に立てれば幸いです!ではでは出羽の海。


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