■あらゆるドキュメントを超高速で作成する方法

おつかれさまです。GOROLIB DESIGNです。

かねてよりイラストレーターはドラフターとして使うべきとご提案しておりますが(もちろん異論はあろうかと存じます)、もう少しマクロに見るとレイアウトが必要なあらゆるドキュメントは、下書きがあると超高速で仕上がることがわかってきました。





イラストレーターでの下書きは紙と鉛筆でかなり精緻に描いておりますが、
(精緻といってもこんなカンジまでですけどね)
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■慣れ親しんだツール「紙とえんぴつ」


文字や図版のバランスをとって全体イメージを固めるレイアウト作業は、やはり紙とえんぴつがはかどるのです。

鉛筆と紙はものごころがついたころから親しんできたツールであり、思考をアウトプットする際には圧倒的な速さを痛感します。

■下書きのコツは極めて小さく描くこと


さてその下書きですが、ごく小さく描くのがコツです。例えば前記の下書きは横幅わずか5センチです。

ご、ご、5センチ〜?(大げさに)

そう、例えばA4サイズだからってA4サイズに下書きすると疲弊します。

線も長くなるしバランスもとりづらい。極小に描くのがポイントです。

イラストレーターではこれをスキャンして、テンプレートレイヤーに置いてトレースする感じです。イラストレーターは直線や曲線をきれいに描けて、ムラなく上手に塗ることができる「ドラフター」として使います。


■アプリケーションの中でレイアウトを考えると疲弊します…


オフィス系のアプリケーション(エクセル、ワード、パワポ)でも同じようにすると超絶にはかどります。例えばエクセルでのグラフ、ワードでの挨拶状、プレゼン用のパワポなどですね。

まあオフィス系のアプリでは画像トレースなどしませんが、少なくともPCのとなりにおいて作業するとすごくよいですね。仕上がりイメージが見えていると作業は心からスピーディです。


極論すれば、レイアウトが必要な制作には下書きはとても有効です。


もちろん、手のひらに絵の具を付けて思いのままに描く前衛芸術や、書道、コラムや小説のライティングなどはその限りではないですけどね…。また一切下書きしない天才的イラストレーターも中にはおられますが、まぁ鉛筆よりもデジタルデバイスのほうが早ければそれに越したことはありません!


このテーマは何度となく記事にしていますが、また登場するでしょうね(笑)念のため。



ではでは出羽の海。




(追記160218)
「極めて小さく描く」については、フォントデザインの大家、味岡伸太郎さんもタイポグラフィーメイキングの12ページで言及されておられます。ロゴデザインの際には「…極力小さく描く。小さく描いた場合、錯視修正ができる」