■個人事業主の仕訳はシンプルが原則です!

おつかれさまです。GOROLIB DESIGNです。

個人事業主がさけてとおれないのが確定申告ですが、いずれビッグになるためには仕組みをなるべくシンプルに簡単にしておき、今のうちから慣れておきましょう。

会計処理は個人事業主にとっては「まったくもって本業ではない」ので、これこそ「はやさはちから」の出番。


私が思う「確定申告で面倒なこと」は、以下の4つ。


(1)確定申告の書類を作ること
(2)レシートや領収証を管理すること
(3)お金の出入りを「仕訳」すること
(4)「仕訳」を会計ソフトに入力すること


(1)確定申告の書類を作ること
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これはもう、その書類自体に慣れるしかないですが「貸借対照表」や「損益計算書」は(4)の会計ソフトから自動出力されますので、あまり苦労はしないです。書き写せばOK。

それ以外の項目もまぁ慣れればなんとかなりますが、年に1回なので「ああ、めんどくせぇなぁ」という感じです。


(2)レシートや領収証を管理すること
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■ノートに到着順にのり付けする。以上!

レシートや領収証を管理には、B5サイズのノートを使っています。

ルーズリーフや2穴のチューブファイルなどは面倒で続きません。100円ショップのノートでまったく構いませんので、1ページに1レシートを日付順にのり付けします。

なぜノートかというと最初から製本してあるから(なんとも当たり前な見解…)

そう、バラバラにならなくてよいのです。

あとから順番を変えたくなったりするかもしれないので、ルーズリーフやチューブファイルにしたい気持ちはわかりますが、穴をあけたり、留め金を外したり、用紙を差し込むのはとても面倒です。

その代わりノートに貼り付け用の
「お気に入りのノリ」は決めておいたほうがよいです。
手軽だが、はがれにくい、すぐ手に入るものを探しておきましょう。

ちなみに「私は消えいろピット」です。

ノートに日付順にレシートを貼る。レシートがないもの(例えばネットで買った文房具など)は、日付と内容だけメモし、月末に到着するクレジットカードの支払明細の番号を書き加えておきます。

知り合いの会計士さんに確認済みですが、領収証・レシートが出づらいもの(デザイン業でいうと印刷通販の領収書)は、クレジットカードの支払い明細をひもづけておけばばよいそうです。

要はお金の出所がひもづけばよく、むずかしく考えるとむずかしくなります。カンタンにカンタンに…。


(3)お金の出入りを「仕訳」すること
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■「当座」も「現金」も使わないのがシンプルです。

簿記を知らない方は、ここが面倒かなと。小難しいですがちょいとガマンです。

世の中の税理サービス(アプリケーション含め)で、

「仕訳がわからなくてもOKなんです!」

というキャッチコピーがあるのは、誤解を恐れずに断言すると「うそ」です。

やっぱり仕訳、簿記の知識は必要です。

私は前職にて会計ソフトのシステム導入支援をやっていたので、若干の知識があり幸いしました…。簿記3級も40歳手前で取得しました(お恥ずかしい…)。

説明が冗長になるので、以下「簿記3級前提」とさせてください(でもなるべくわかるように書きます)。

お金の出入りは収入と支出に分かれますが、収入から支出を引いたものが利益であり、これに税金がかかります。

■確定申告とは「税額を確定」させること

この税額を確定させることが確定申告です。何を「確定」させるのかと問われれば、自分の税額を確定させるのですね(今さらですが…)。

なお、税金には仮払い(前の年の実績から)しているものもあるので、それが払いすぎなら戻ってくるし、足りなければ追加で税金を納めることになります。

で、お金の出入りのひとつひとつを複式簿記の仕訳形式で表します。

■支出の例

例えば支出の例。デザイン関連本を現金で買った場合。

新聞図書費  1800  //  現金  1800…(a)

という仕訳になります。これを会計ソフトに入力します。前述のとおりこれが積み重なって、確定申告用の書類が会計ソフトから出力されてきます。

この「新聞図書費」とか「現金」が勘定科目と呼ばれるものです。この用語は決まっています。確定申告の用紙にも書いてありますので、これは疑問に思ってはいけません。

「こういうことなの!」と納得するしかありません。

金額はそのものを入力しますが、仕訳としては両側に書きます。これも

「こういうことなの!」と納得してくださいませ…。


■収入の例

次に収入の例。200,000円のデザイン案件(儲かりましたなぁ!)を納品した場合はこうです。

売掛金  200,000  //  売上高  200,000…(b)

これもこういう勘定科目だと覚えるしかありません。

また一般的に法人との取引ではその場で現金払いはなく、たいてい「掛け」となります。売り上げた場合は「売り掛け」です。月末に締めて、こちらが請求書を送り、翌月末に入金されるのが一般的です。

で、その売掛分が口座に入金されたら、

普通  200,000  //  売掛金  200,000…(c)

という仕訳が起きます。普通というのは普通預金の口座のことです。

ちなみに(b)と(c)で売掛金は相殺されます(分数の約分みたいなイメージですね)ので、売掛金の残高はゼロになります。

決算時に入金されていない売掛金があれば、売掛金残高として申告することになります。

ちなみに(b)の日付は出荷日でOKです(これを出荷基準と言います。検収基準(お客さんがOKといったら売上日とする)というものもありますが、自分のところの基準は自分で決められるので、出荷基準のほうがいいと思います。あとになると忘れちゃうので)


■個人事業主はとにかくお金が混ざっている!

しかーし!

個人事業主は個人と事業のお金がごちゃまぜになっていることが多く(例えば印刷代をクレジットカードで支払うにしても、明細にはプライベートの買い物の明細も混ざる…など)、区分けが難しいことから、

事業主借…個人のお金を事業用に使っちゃったわ。
事業主貸…事業のお金を個人用に使っちゃったわ。

という2種類の勘定科目が許されています。

例えばアマゾンでクレジットカードでデザイン本を購入した場合、オオマジメに細かくやると、

新聞図書費  1800  //  買掛金  1800…買ったとき
買掛金  1800  //  普通  1800…クレカで決済されたとき
普通  1800  //  事業主借  1800…個人のお金を事業で使った

クレカで決済されたとき

ただ、この普通口座が自宅用か事業用かでまた仕訳が変わってくるので、

むぎーーーーーーーーー!

となるわけです。これはめんどう。「普通」「現金」などの勘定科目残高も管理しないといけないので…。


だから。

新聞図書費  1800  //  事業主借  1800…個人のお金を事業で使った…(a’)

これでいいじゃないですか。あとでクレジットカード明細でひもづけできるのだし。


収入も同じことが言えます。

売掛金  200,000  //  売上高  200,000…(b)
事業主貸  200,000  //  売掛金  200,000…(c’)


いちいち普通とか現金にしないで「事業のお金を個人で使った」ことにすればいいんです。
実際そのとおりですし、預金通帳で流れは完璧に追えるので…。


■仕訳は3パターンで十分!

なので私の会計ソフトにはこの3パターンしかありません。
ただ(a’)の左側は、通信費や交通費、家賃や外注工賃(ネット通販で印刷したもの)に入れ替わりますが…。

新聞図書費  1800  //  事業主借  1800…個人のお金を事業で使った…(a’)
売掛金  200,000  //  売上高  200,000…(b)
事業主貸  200,000  //  売掛金  200,000…(c’)


(4)「仕訳」を会計ソフトに入力すること
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これは仕訳ができてしまえば、実は面倒ではないのですが、単純労働なので気が重い…というだけですね。ちょっと気の利いたパートナーがいらっしゃるならば、お願いできる項目です。



以外と長文になってしまいました。最後までおつきあいいただき、ありがとうございます。

読み返してみると、もう少し補足の必要な箇所がありそうなので、また別記事で書こうと思います。

ではでは!