流れをきれいにすると安くて早いほうへ流れる。
おつかれさまです。GOROLIB DESIGNです。
その昔、汎用機(いわゆるでっかいコンピュータ)で動いている超絶面倒なシステムを、超絶簡単にしたことがありました。
流れはとても簡単なのにわざわざむずかしく作ってあって、アンタッチャブルなシステムだったのです。作り直してみたらものすごく簡単なフローチャート(流れ図)になりました。
当時の担当者はとてもよろこんでくれましたが、あっと言う間にVBという簡易なシステムに取り込まれてしまい、せっかく作り直したシステムは使われなくなりました。
抽象的ではありますが「流れをきれいにすると、安くて早いほうに流れて」しまいます。
だれでもできる、きれいに流れる仕事はあっという間にマニュアルができ、英訳され、人件費の安い国に流れてしまいます。
今、国内でとどまっている仕事は
・わけあって外注できない
・○○さんのアタマの中にしか仕様がないし教えてくれない
・○○さんと●●さんの承認がないと進まない
・新人にやらせる仕事がないから内製で
などの、極めて特殊なものも多いのではないでしょうか。
ただこんなもの(といっては失礼かもしれませんが)は、昔のジョージアのCMソングではないですが「上司がフランス人」になった瞬間に消滅します(フランス人はたとえでございます…)。
そして特殊事情のない仕事はあっという間にアウトソースされてしまいます。
まぁちょいと小難しいことを考えてしまったのは、この本のせいでございまして…。
「あらゆる事象は流れやすいほうに進化している」ということがこの本に書いてあります。
人間の歴史は「いろんなことを流れやすくさせるための歴史」なんだそうです。
移動で言えば、馬車→クルマ→電車→飛行機…
情報で言えば、手紙→電話→インターネット…
大気も海流も溶岩流も樹木も血液も、みーんな「流れやすいほうに進化している」とのこと。
つまり地球上のありとあらゆるシステムに共通する(!!!)という実に刺激的な本でした!
この週末におすすめでございます。
ではまた!
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