■レイヤーを使いこなすという幻想を根底から見直す

おつかれさまです。GOROLIB DESIGNです。

ここ数日はレイヤー操作まわりのアクションにはまっておりますが、同時に最近は「そもそもレイヤーを使いこなすというのは幻想なのではないか?」と感じております。

デザインの専門学校では、レイヤーの仕組みは地図トレースを通じて教わることが多いと思います。

マップルのような本格地図にはレイヤー概念は必須ですが、普段使いではレイヤーってそんなに必要ないと思うのです。いくつか理由があり、その代替手段について考えていきます。

(1)表示をオフにするという機能はキケン満載

レイヤーは表示をオンオフできる機能がありますが、これがたいへんにキケン。
先日もTwitter上で「明らかにレイヤーオフにして入稿したであろう印刷物」が掲示されておりましたが、他人事ではなく震えました…。


オフレイヤーの扱いって「作業中なのか、意図的なのか、入稿時はオンにするのかオフのままでよいのか」時間が経つと本人でも忘れてしまいます。これが後任の方に渡った場合はいわんや…です。

すべてのオブジェクトは基本「表示オン」です。不要なものはアートボード外に出すか、削除しましょう。非表示はキケン極まりない。

同様の理由で「オブジェクトを隠す(コマンド+3)」もできるだけ使用を控え、一時的な利用にとどめたほうがよいです。隠したのを忘れていて「すべてを表示」したときに、隠したときは必要だったが、もはや不要となってしまったオブジェクトが登場するキケンも十分あります。

(2)ショートカットが圧倒的に不足している

いまひとつレイヤー操作が好きになれないのは、レイヤーまわりで使えるショートカットが圧倒的に不足していることです。デフォルトのショートカットは新規レイヤー(名前あり・名前なし)くらいでしょうか。階層の上下移動やレイヤーの一括表示・一括ロックなどはショートカットで行えてもよいと思うのですが…。

レイヤーパネルで
カチカチカチカチカチカチカチカチ
とクリックするしかないのは非常にイヤです。もうイヤです。


(3)アクティブレイヤーが非表示、ロックされていると何の操作もできない


至極あたりまえですが、アクティブレイヤーが非表示だったりロックされていると何の操作もできません。すこぶる当たり前なのですが、制作が中断されて効率が落ちます。

常にすべてが表示され、何のロックもかかっていない状態が安定した作業状態なのではないかと思うのです。


まぁ、それもこれも「レイヤーがいくつもある」のが原因です。レイヤーが多すぎる!レイヤーは原則としてひとつ。トレースがある場合は、
テンプレートレイヤーを作成し、トレースが終わったらそのレイヤーは削除しましょう。


━━━━━
ではロックをかけたいオブジェクトがある場合はどうするのか?

→オブジェクトロックでよいでしょう。コマンド+2です。ロック解除は、オプション+コマンド+2です。

━━━━━
選択中のオブジェクト「以外を」ロックするには?

→その他をロックでよいでしょう。メニューには存在せずショートカットしかないという極めてマニアックなコマンドですが「シフト+オプション+コマンド+2」です。

━━━━━
オブジェクトを前面に持ってきたい場合は?

→最前面に移動です(シフト+コマンド+ ] です)。同じく最背面に移動(シフト+コマンド+ [ です)も使います。

━━━━━
いったん非表示にしたいオブジェクトはどうする?

→コマンド+3の「隠す」です。上述のとおり隠しっぱなしには注意しましょう。

━━━━━
同じ位置に置いておきたいオブジェクトはどうするか?

→現在のアートボード上でコピーし、新規アートボードを作成して「前面にペースト(コマンド+
F)です。

「前面にペースト」はアートボード上のまったく同じ位置に貼り付けることが可能です。

全く同じ位置で形状を微調整するのは、ロゴデザインでは必須ですが、レイヤーを重ねて表示・非表示ではなく、アートボードを複製してコピーやカット+前面にペーストを多用しています。

繰り返しますがレイヤーの非表示(同様にオブジェクトの非表示)は非常にキケンです。

まとめると、
(1)レイヤーは原則ひとつ
(2)オブジェクトは常に全表示
(3)不要なオブジェクトは削除するかアートボード外へ
(4)ロック、階層の入れ替えなどはオブジェクトごとの操作で十分。便利なショートカットがある

でした!

━━━━━
…なーんて、週末なのにすっかりチカラが入ってしまいましたが先ほどの


を見ますと、少なくとも背景+文字の2レイヤーは必要かもしれませんね…。

ちょっと反省しました…。ではよい週末を!