■ボトルネックを洗い出し平準化する

おつかれさまです。GOROLIB DESIGNです。

制作スピードを超絶に上げるためには、制作全体のボトルネックを徹底的に洗い出し、平準化する必要があります。

「うまい、はやいデザインを追求します」にて書きましたが、今後あらゆる制作作業で「うまい、早い」が追求されてくるのは間違いありません。

Adobeのアプリケーションは浅く広く行き渡り、他のクリエイティブ系同様、セミプロがガンガン台頭してくるでしょう。

制作のプロに求められるのは「やっぱりプロだね。うまいし早い!」です。

ちなみにですが…アーティストと商業デザイナーは分けて考えてください。今は商業デザイナーの話をしています。

商業デザイナーは「クライアントがいて予算も納期もある商売」ですので、安くてよいもの、「売り上げ増につながるグラフィック」を提供するのがミッションです。

■ボトルネックはなくならない

ボトルネックとは文字どおりボトルやビンの細くなっている部分のこと。例えばビンビールはここが細くなっているので、ガバァっと出ないで済んでいるわけですが、流れをここで細めているとも言えます。

あらゆるシステム系でボトルネックは存在します。またボトルネックがなくなることはありません。

お弁当屋さんで卵を焼く人の作業がめっさ遅ければ、お弁当の仕上がりは「卵焼き待ち」になります。

他の部分、ご飯の盛り付け、梅干しやフナの甘露煮や煮豆のセットが先に済んでしまい、あとは卵焼きのセットを待つばかりの「仕掛かり弁当」が卵焼き職人の前に累々と積み上げられる。これがボトルネックです。

そこで「んじゃ、卵焼きは加工品を仕入れよう!」となると(悲しいかな卵焼き職人はリストラですが)、その次に作業が遅い人の前に「仕掛かり弁当」が積み上がっていきます。これがボトルネックがなくならない理由です。

ボトルネックはなくならないが、できるだけ平準化し、システム全体として処理の停滞をなくすことが必要なわけです。

■制作のボトルネックを見つける

前置きが長くなりましたが、制作全体におけるボトルネックを見つけることが重要です。

仕事が重なったときに、必ず停滞するところ、必ず渋滞する工程があるはずです。それがボトルネック。チームでやっていれば残念ながら仕事が遅い人の工程がそれに当たるでしょうし、クライアント確認の所要時間などもそうでしょう。

手軽な方法としては設備投資(PCやスキャナー、コピー機、ペンタブレットなどの新調)、アウトソーシング(外注)、より早いターンアラウンドの仕入業者に乗り換えるなどがあるでしょう。

■ボトルネックのひとつは「初稿までの作業」

私のボトルネックのひとつは「初稿までの作業」です。

「初稿までの作業」と書いてしまうと大くくりすぎるのですが、仕事が7〜8種類かさなると、必ず「初稿待ち」が積み上がります。まぁ作業のほとんどがこの工程なので当たり前なのですが…。

対策としてはこのブログのメインテーマであるイラストレーターやMac、Gmail、iPhoneなどのライフハックを日々追求しているところです。

あとは「初稿」の考えを少しずらすこと。例えばロゴデザインでイメージの固まっていないクライアントに対しては、鉛筆スケッチの段階で見ていただくこともあります(もちろんかなり精密に書き込みますが)。別にイラストレーターのアウトプットで校正していただくなんて、必須ではないわけですから。実際、このほうが修正作業も少なく、うまくまわっているやり方です。

■もうひとつのボトルネックは「ペンツール」

もうひとつのボトルネックはペンツールです。何年たってもやっぱりペンツールを目の前にすると

「よっしゃ。やるかー!んと…その前にまずはお茶かな…」

などと停滞してしまいます。なんというか気負ってしまうのです。実際ペンツール中は息を止めてたりしますし、デザイナーとしては「ヘボパス」は相当に恥ずかしいので…。

■ペンツールの代替品としての曲線ツール

そこで曲線ツールなのです。バージョンはCC2014からの登場ですが「ただポイントを置いていけばよい」という気軽さは、ボトルネックをラクラク解消してくれます。気負いがない。


でご紹介したとおり、私の現在のスキルでは「最終的にはペンツールで調整しなければならない」ので、最初からペンツールで描いたほうがよくなってしまうのがorzですが…。

ではまた!