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■曲線ツールを1分で実用レベルにする

おつかれさまです。GOROLIB DESIGNです。

怒涛の仕事ラッシュがひと段落したので、Illustrator CC2014(2014年10月)で導入された曲線ツールを研究してみました(いまさらですが…)。

ちょっと触ってみたところ、直感的でイイ感じ!です。ただ実用レベルにするにはちょいと難がありそうかな…と思いたっての研究です。

曲線ツールはポイントを打ちながら曲線を描くツールです。ハンドルはありません(*1)。

クリックしてできる点はポイントと呼ばれます(裏ではベジェ曲線のアンカーポイントになっています)。

ポイントにはスムーズポイント(なめらか)とコーナーポイント(カクっと)があり、ダブルクリックで切り替え可能。

ツールバーはここ。
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ショートカットは「シフト+`」です。新ツールと仲良くなるにはショートカットを覚えるとよいです!

合言葉はグーン!です。いちおう公式ヘルプはこちら。


<3行で理解!曲線ツール>
(1)ポイントを打つのは、スタートとエンド。あとはグーン!(*2)
(2)曲線は円弧の中央をめがけて直感でポイントを打てばよい。足りなければグーン!で。
(3)直線から曲線に連続するところは、曲線の中で微調整!


 
まず(1)はこんな感じ。ポイントを打つのは、スタートとエンド。あとはグーン!
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オープンパスのままだと“続き”の表示が若干うっとおしいですが、escキーにて描画は終了します。
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さて今日は実用レベルを目指すので、ちょっと地図をトレースしてみましょう(ちなみにバンクーバー。おつかれさまです。なでしこジャパン御中)

(2)はこんな感じ。スタート・エンド・円弧の中央で(数学的には曲率がゼロのところ)ポイントを打つ。だいたい直感でOKです。足りなかったらグーン!で行けます。曲線だけならホントに簡単です。
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(3)直線から曲線に連続するところは、曲線の中で微調整!

さて(3)はちょいとむずい。
 
結果から言えば、ポイント配置はこんな感じになります。スタート→直線の終わりでポイント→曲線の3分の2くらいでポイント→次の直線の始まりでポイント→(続く)。
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(1)と(2)をベースに描くとこんなんなってしまう。ほんとに上手に曲線にしはりますぅ(なぜか京都風)。
oh…
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問題は直線→曲線→直線なのです。

それじゃあと、直線+曲線でつなぐとこんな。ボコっと盛り上がってしまいます。
oh… 
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なので直線→曲線はペンツールと同じように、コーナーポイントに切り替えずに行きます。

「直線の終わりでポイント。曲線の3分の2くらいでポイント、次の直線の始まりでポイント」がベターなようです。
 

(*1)ハンドルがないことについて
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曲線ツールはペンツールと比較すると、ハンドルという概念がないのです。ただ点を打つだけの自動ハンドル。

まさに自動運転(うまくない!)

ペンツールだと、ハンドル操作をムチャすればアンカーポイントの位置は十人十色でも同じような曲線が描けますが、曲線ツールではそうはいかない。

ハンドルの自由度を取り去った、まさにそこが曲線ツールのツボであり、Aさんと同じ曲線を描くには、Bさんも同じ箇所にポイントを打つ必要がある。


(*2)グーン!について
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んだよ!さっきからグーンってよ!(三村風)
えーと、弓矢のように伸ばせるんです。私がAdobeに無断でつけました(笑)。パス上でクリックしてポイントを追加、離さずにそのままドラッグします。まあこの程度の曲線ならば、直線ツール>ワープツール>アピアランスの分割のほうがきれいですけどね。
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これでもう大丈夫。あとはちょいと練習すれば行けます!
ではまた。


(追記150708)
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ちなみにこんな図形のポイント配置について参考まで。
てっぺんや谷を挟む様に2点ポイントを打つのが正解なようです。
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最後まで言いたくはなかったのですが、
最終的にはペンツールで調整してください!

くぅ…。ちきしょー。がんばれ曲線ツール!