おつかれさまです。GOROLIB DESIGNです。
唐突ですが、会社員時代に口すっぱく言われたのは文書にタイトルを入れろということと、
それに加えて「数字を入れろ」ということです。
特に日付を入れろというのは、何度となく言われ続けてきました。
独立してひとりで活動していてわかったのは、数字(日付、金額、納期)が入るととたんに説得力が上がるということです。体感的には5割増くらいになります。
具体的にはお見積もり。
まぁお見積もりなので金額の掲載は絶対ですが、加えて納期やデザインする数(私は面数で出しています)や納期、そして見積もりの作成日を入れるのは必須にしています。
■握っておくことの大切さ
要はここで「握る」ということです。握るというキーワードもよく聞かされましたが、やはり「数字的なものを最初にお客様と握っておく」ことが重要だと最近改めて実感しました。
よくテレビで評論家が史実などを「何年の何月何日にこういうことがありまして…」などと話す姿を見かけますが、漫然と「はぁ…よく覚えているものだな」と思っていました。しかし、もしこの語りに日付がないと「えーとあれは〜たしか〜10年くらい前…だったかな?」などと言われると、とたんに説得力がなくなりますね。
これは言われる側に立つと、よくわかります。
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何月何日の打ち合わせでこういう数字が出ていました。よってこれこれこういう判断です。
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などと言われるとぐうの音も出ません。はいそうですか、そうですねとなります(かなりネガティブな案件を例に出していますが)。
■数字がきちっとした仕事を導く
ただ逆に言えば、説得力があるということは「言い訳がきかない」ということでもあります。そのため数字の入った文書や発言というものは緊張します。
もちろん「まぁまぁ!ええやないかコマいことは!」(急に関西弁ですが)なんていう仕事はスタンス的にはラクですが、神は細部に宿る、一時は万事などと申しまして、いい仕事にはならない気がしています。
デザイン仕事はフレキシブルな面も当然あり「デザイナーさんにお任せしますよ!」なんていうこともあるのですが、それでも先にいろいろな数字を決めてから仕事をするべきと思っています。
いっやーカタい!カタいなぁ。しかしこれが商業デザイナーというものかと思います。